胃薬について、ちょっと詳しい編
こんにちは。
先日に引き続き胃薬についてです。
今回は先日の普段使い編よりもう少し詳しくと言いますか、
医療関係者の方々、病院でお薬をもらったことがある方々向けて簡単に説明していこうと思います。
病院で勤務していると胃薬って色々あるなーって思いませんか?
わたくしはすごく思ってました。
少しは種類減らせよと笑
最近病院で見かける胃薬、処方される薬として多いのは
今日はこの辺のお薬の使い分けについてお話していきます。
まずこの絵をご覧ください。
汚い絵ですみません!!
手書きです。笑
胃酸分泌は大体この絵に書いてることで説明できます。
上の絵は胃の壁細胞という場所で行われています。
下にあるM受容体、H2受容体、G受容体がそれぞれ刺激されると真ん中のH-K-ATPaseという回路:別名プロトンポンプが回ることで胃の中にH⁺が放出されます。
そこにCl-も分泌されHClになり胃酸として機能するのです。
じゃあそれぞれについて見ていきましょう。
これは上のピンクのプロトンポンプをブロックして胃酸の少なくします。
・P-CAB=カリウムイオン競合型アシッドブロッカー:タケキャブ
これも上のピンクのプロトンポンプをブロックして胃酸の少なくします。
・H2受容体拮抗薬:ガスター
上の緑の受容体をブロックして胃酸分泌を抑えます。
・レバミピドは前回のお話をご参照下さい。
簡単に言うと粘膜保護剤です。
ざっとこんな感じです。
胃酸分泌を抑える強さは
P-CAB≧PPI>H2受容体拮抗薬
こんなイメージです。
H2受容体拮抗薬は最近はあんまり潰瘍とかの治療には使いませんね。
PPIと比べて早く効果が出るってことでしたが効果は他の2つに劣ります。
腎機能が悪いと用量の調整も必要です。
P-CABとPPIは違いは作用機序です。
だからP-CABの方がPPIより効果が早く出ると言われています。
ざっとこんな感じでしょうか。
皆様のご参考になれば幸いです。